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人格障害の臨床実践を専門分野としている私(佐藤矢市)のブログへようこそ。
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特集 自己否定感はいらない! “自分だけが自分を許さないでいる”

自己否定感の強い人は、自分が、世界中のだれよりも自分を否定し、責め続けているわけですから、どうにも身動きが取れません。

 

誰かが何かを話していれば、それが自分を悪く言っているかのように思えたり、ちょっとした何気ない会話の中でも自分を否定されているように感じ取ってしまったり、隣の見知らぬ人が咳払いをしただけでも「自分に何か落ち度があったのでは?」という風に意識します。

 

自己否定感を強めるための言葉や態度に異常に敏感になり、そんなものばかりを探して生きる毎日です。ですから、いつでも、どこでも、だれといても、自分を否定する材料に埋もれている感覚があります。

 

昔、自分を否定するきっかけになった人たちはもうその時のことなんか忘れてしまっているのに、その時の頃をずーっと真に受けて、自分を許さないでいるのは結局は自分自身なのです。

 

このようにまずは、歪んでいる現状に気づくことが第一歩になります。

 

みなさんは、自分をけなすために生まれてきたのではないということです。

 

では、具体的にどうしていけばいいのでしょうか?

 

まずは、時間を自分のために作ってみて下さい。

 

「ぽっかり空いた時間を作ると過食になってしまうから作れない」などと言って逃げずに、自分のためだけの時間を作ってみましょう。

 

その時間は1日1時間でもよいし、1週間に1日と決めてもいいです。とにかく覚悟を決めて、意識的に作るように心がけてください。

 

そんなちまちまとできないと思えば、思い切ってドカンと1か月や1年単位で丸々取ってみてもいいです。それは皆さんの性格や環境にお任せします。

 

常に焦燥感にかられ、常に何かにおわれているような意識があるとすれば、それは本来の自分から離れてしまっている証拠です。

 

まずは、自分に戻ることに意識を向けましょう。すぐにテレビをつけたり、携帯をながめたりせず、“自分を感じる”ことだけに専念します。

 

ぼんやりする時間を作るのです。静かな時間に慣れていないと、最初は必ず「こんな無意味な時間を過ごしてよいのか?」と戸惑う皆さんも多いかもしれません。

 

自分を責める癖があると、何をしていても常にいけないような意識が働いてしまうのは仕方ありません。しかし、覚悟を決めて自分を感じる時間をあえて作ってみてください。

 

結果を決めたり求めないでいる、漂う時間が今必要なのです。

 

ここで大事なポイントは、親、世間、彼(彼女)がどうしたら喜ぶかではなく、「自分はどう感じていて、どうしたいのか?」をただ感じることです。

 

それが“食べる”ことでしたら、食べたいものをよ~く選んで、なるべく満足できるようにとことん食べましょう!食べたいのですから。

 

“眠る”ことでしたら、満足するまで眠ってみましょう。眠いのですから。

 

大切なことは、感じたとおりに満足するまでしてあげることです。そうしたいのですから、そうすればいいだけのことです。

 

できるだけ満足のいくようにやりたいことをやってあげるとそのうち飽きてきます。そうすれば自然と次に進んでいけるものです。

 

ですから、飽きるまでやってみることです。こうやって“自分を感じる”ことで、今ある現実の自分を知ることができるようになっていきます。

 

理想ばかりを膨らませて、何者かになれるような意識でいる方々にとっては、現実と向き合うことは怖いことかもしれませんが、自分を何にも知らずにただ忙しくあくせくと日々を過ごすことの方が本当はず~っと恐ろしいことなんです。

 

一度今ある現実の自分を認め、自分に合った方へ日々を進めていくことが必要です。

 

5 Responses to “特集 自己否定感はいらない! “自分だけが自分を許さないでいる””

  • Lee:

    自分のしたいことをする、自分の気持ちの良い方向性で、考え行動していくと、もし仮に万が一、変な宗教とかにはまっていったりするのではないか?とか、不安になるのですが。

    もう、そこは賭けですか?

    • admin:

      コメント拝見しました。

      自分の気持ちに正直に考え行動できていると、もし変な宗教に勧誘されたとしても、「自分」を軸に良し悪しを判断できるので、巻き込まれずに済みます。
      たとえ巻き込まれてしまったとしても、「自分」を持っている人は、そこから離れるという選択肢を持つことができるのです。

      逆に、巻き込まれてしまう人の多くは、「自分」という存在が分からず、いつも周囲の顔色をうかがい、他人の意見に振り回されてしまっている人です。

  • lee:

    返信ありがとうございます。

    『特集 自己否定感はいらない! “自分だけが自分を許さないでいる” 』の文章を読んだ時、気が楽になって、今までの悩みが吹き飛んだ感じがしました。

    でも、それと同時に、非常に、怖いんです

    仰られてる通り、自分の軸がないので、決断に対する判断ができないんです。

    僕は、今まで、何も、好きになったことがないので、ほんとに不安なんです。

    自己判断が、怖いのです。

    絶対条件として、周りには、迷惑をかけたくないというのは、自分のルールというか、基準としてはありまして。

    好きになったことが、ない分、好きになってしまうと周りの迷惑を考えず、没頭してしまうんではないか?って、恐怖に似た抑止力が自分の中で働いて、STOPサインを出します。

    対象ブツは、何でも良いんですけど、好きになってしまうと、夢中になって、のめりこんでしまう恐怖心は、どうしたら良いんでしょうか?

    その対象ブツが、唯一の 神 とか、感じてしまったら、と 思うと、

    行動できません。

    困らすような、返信ですいません。

    とりあえず、深呼吸したいんです。

    • admin:

      拝見しました。

      まず、好きなことに没頭したり、自己判断が怖いというは、実際に体験していないと不安になるものですので、いたって普通の反応です。

      おそらく、あなたの場合は、抑圧(我慢)が強いタイプなのかもしれません。
      こういったタイプの人は、自分の感情が前面に出てしまうことに恐怖感を抱き、感情に飲み込まれしまう不安を抱くものです。
      この背景には、感情が前面に出てしまうことで、自分が周囲に嫌われてしまうのではないか?という心理が働きます。だから、心の中でSTOPサインが出てしまうのです。

      あなたには、まず、感情のふたを少しずつ開けて、とりあえず行動してみることが効果的だと思います。「焦らず、少しずつ」がコツですね。
      好きなことは、自分の中の厳しい一面を少しだけゆるめてあげた時に、自然と出てきます。
      のめり込んでしまう恐怖心にとらわれている限り、「自分」の軸も育たず、自己判断する力も育っていきません。
      のめり込んでみて、もしうまくいかなければ、その時、考えて、修正すればいいのです。それが自己判断力であり、「自分」の軸となります。

      余談ですが、人は、何かに夢中になったり、没頭してる人の姿を見ると、「この人面白いな」とか、「熱心でかわいいな」と感じるものです。

  • lee:

    ありがとうございます。

    思い返すと、自分の感情を出す事によって、変な顔をされたり、笑われたり、終には、無視されたり。

    そういった経験があるので、自分自身、もうこれ以上そんな悲しい経験したくないって思いが、STOPサインを出させてるのかもしれません。

    その自身の感情を何年も、抑圧し続けた結果、

    何も、好きにならないほうが 無難と判断したんだと思います。

    騙そうとしてるんじゃないか?という、

    そのモノを好きになる事によって、自分は傷つくんじゃないか?という、

    その猜疑心は、もうこの際、嗅覚として前向きに、捉えていこうと思います。

    その中で、少しづつ、彼なら、彼女なら、

    そして、こういう考えなら、を 

    一度、信じてみようと思います。

    そして、何回か、失敗していこうと、思います。

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