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人格障害の臨床実践を専門分野としている私(佐藤矢市)のブログへようこそ。
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山崎洋スタッフから見た研修生たちの変化

皆さん、こんにちは。

今回は、以前のブログでも紹介しました山崎洋(やまざきひろし)スタッフに、日頃の研修生たちの変化や成長についてシェアしていただきます。

 

 

洋スタッフは、研修生にとってよき相談相手でもあり、頼もしく、信頼のおけるスタッフの一人です。

 

 

そんな彼が研修生たちと日々接する中で、どんな変化や成長を感じてきたのでしょうか。

 

~ 研修生たちの変化 ~

各研修生の入所期間は様々ですが、その中でも研修生たちは、毎日何かを学び成長しています。

 

以下に、いくつか印象に残っている例を挙げたいと思います。

 

A君(男性)の場合:

彼は入所時からおとなし目な印象で「人と関わるのは苦手」というタイプでした。

 

 

ゆっくり時間はかかりながらも、一人、二人と話せる友人を得ることができ、数か月経つ頃には施設内のほとんど誰とも会話ができるほどには馴染んできました。

 

 

しかし、関わる人間が多くなってくると「人が離れていく恐怖」に悩まされるようになってきました。

 

 

嫌われるのが怖い・・・みんな自分にいつか愛想をつかしてしまうんではないか・・・」などと不安を感じていました。

 

 

そのことで相談に来られた時に、私はこうアドバイスをしました。

 

 

「みんなと仲良くする必要はない。君と触れ合い、君のキャラクターが受け入れられない人だって、きっと出てくるはず。自分にだって苦手なタイプはあるはず。何人かに距離を取られても嫌われたとしても、”仕方ないや~。別にいいや~”って思えるくらいでいいと思うよ」と。

 

 

彼は「今までそういう考え方があるなんて知りませんでした!」と目を丸くして言っていたのをよく覚えています。

 

 

その時のアドバイスが活きたのかどうかは定かではありませんが、その後の彼には、以前には感じられなかった「心の余裕」を感じる場面が多かったように思われます。

 

 

Bさん(女性)の場合:

彼女は入所時、他人との壁がとても厚く、話はすれどもどこか事務的で全く心を開かない印象でした。

 

 

しかし、数か月経つ頃には、ちらほらと話ができる相手を作れている様子でした。

 

 

僕も知らずのうちにお話ができる相手として認められていきました。

 

 

以降、彼女が話をすることができるのはどういった条件が要るのか考えさせられるようになり、傾向の様なものが少しずつ見えてきました。

 

 

それはとても簡単な事でした。

 

 

自分(彼女)のことを悪く言わない人」であったり、「認めてくれる人」という感じです。

 

 

彼女は常に警戒し、他人をまず「」と認識しています。

 

 

ところが、ふとしたキッカケから「この人は味方かもしれない」と警戒を解いてくれることがあるのです。

 

 

そして、いざ打ち解けてしまえば、年相応の女の子としての顔を見せてくれると気づかされます。

 

 

根本のところは、今でもまだ変わっていないのかもしれませんが、やはり時が経てば、自然と話せる人数は増えますし、明るい、本来の彼女のキャラクターが次第に周囲にも知られるようになり、周りの人間(研修生たち)も、また彼女に対する警戒を緩め、「接しやすい雰囲気」を作っていることが分かります。

 

 

本人はまだそのことに自覚がないようですが、今後その事実を実感し、自然と振る舞うことが出来るようになれば、さらに人間として成長していくことができると思われます。

 

 

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