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呪縛・妄想との闘い・・そして母親の死

覚醒剤による幻覚妄想の体験は、後に尾崎豊の小説「LOVE WAY」に、そして拘禁生活の体験は同じく「フェアリーウィスパー」に具体的に描かれています(いずれも短編小説「普通の愛」角川書店版で読むことができます)。

 

ただし、小説に描かれている幻覚・妄想状態は、覚醒剤精神病としては、非典型的な想像幻覚や小人鳥幻視も現れています。

 

おそらく、中学時代に経験したシンナー、ボンドの吸引や米国に滞在中に体験したであろうコカインやマリワナの履歴現象が、覚醒剤精神病の症状に加わっていたのです。

 

釈放後、彼はまたレコーディングとコンサートを再開しました。1988年秋「街路樹」をリリースし、東京ドームで50000人を集めるコンサートを開きました。

 

この頃、交際していたファンの一人の妊娠をきっかけに彼女と入籍、翌年7月には長男が誕生します。

 

若者のカリスマは、ついに父親となってしまったのです。

 

その後、ビデオのリリース、アルバム、シングルの発売と比較的多産な活動が続いていきました。

 

1990年初頭からは、小説や詩にも手を染めて、「月刊カドカワ」などを舞台に発表が増えていきました。

 

初めは、作詞者、作曲者として、また演奏者として表現の道を歩み始めた彼は、より成熟した表現の方法を模索していたと考えることができます。

 

なお、この雑誌の対談で知り合った斉藤由貴は、短編「フェアリーウイスパー」では、理想化された女性像として描かれています。

 

彼女との実際の交際の経過は、恋愛関係にあったと考えられていますが、二人は同志的な愛で結ばれていたとも言われています。

 

ただし、妻子とは1991年1月から別居をしていました。彼はしばしば事務所とトラブルを起こし、何回か移籍を繰り返していたのです。

 

結局、1991年には自ら事務所を設立して社長となりましたが、同年暮れ、母親が亡くなり、その死に大変大きなショックを受けたと言われています。

 

参考文献・資料 月刊「マインド・トゥデイ」創刊号 著者 福島章

One Response to “呪縛・妄想との闘い・・そして母親の死”

  • 匿名:

    私は20年間境界線障害と診断され今にいたります。
    半年ほど前から、急に、生きてる実感がわき、最近、やっと、治ってきたのかなあ。と、嬉しく感じ、主治医にも感謝の気持ちで、一杯です。
    本当に苦しかったです。だから、今は、当たり前のことがとても、幸せに感じています。

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