当センターの心理療法は、当事者の抱える「生きづらさ」を4つの療法で支援します。 
各療法の導入判断は、その人の取り組みやすさを基準に、最も現実的かつ低負担な
療法の導入をご提案します(1つあるいは組合せでご提案します)。

例えば、最適な療法を判断するときの4つのポイントとして、以下の点を参考にします。

 

自分を語りたい、気持ちを聴いてもらいたい方には、上図4大療法のうち精神分析をお勧めします。精神分析では、現在や過去の深い体験をじっくり語ることができます。

このようなニーズのある方に適します。

 ・ 満たされない気持ちが続いている。
 ・ 自分は「もっとできる」「間違ってない」の部分を再確認したい。
 ・ 本当の自分が何なのかわからない。
 ・ 自分の人生から何を得たらいいかわからない。

精神分析では、現在の生きづらさ・苦しみなどを、自分の言葉で自由に語ることを大切にします。自分の気持ちを深いレベルから語ることで、それまで気づかなかった「欲求や願望」「ホンネ」「傷ついた心」などが明確になり、「どうしてこんなに生きづらいのか」という根本的な自己理解を得ることに役立ちます。

自己理解の中には、以下のような点が含まれます。

・ 現在の生きづらさと家族関係のつながり。
・ 親(他人)の荷物を背負っている自分の姿。
・ 自傷行為や怒りのもつメッセージ。
・ 自分の中にいるもう1人の私(傷つきやすい、批判ばかりする私)。
・ 抑えられている自分らしさ。

<担当セラピスト>
 佐藤文昭 臨床心理士
  日本精神分析学会ほか正会員
  担当者からのメッセージ

語りは苦手だけど、自分を癒したい/成長させたいという方には、マインドフルネスに基づく心理療法(マインドフルネストレーニング)をお勧めします。

マインドフルネストレーニングでは、言語(思考)の扱い方のみならず「気分、身体(身体症状)の扱い方」を学ぶことができます。そのエッセンス(やり方)を身につけて頂くことにより、いつでも・どこでも自分の力で同様のスキルを使えるようになります。つまり、危険な衝動や軽率な言動に引っ張られる前に、心身を整えたり、種々のリスクから自分を守ることにつながります。

マインドフルネスに適した方の支援ニーズとして、以下の特徴があげられます。

・ 言葉にならないような体調不良、不定愁訴に悩まされている。
・ 困難な考えや気分にどうしても圧倒されてしまう。
・ 寂しさ、虚無感をどうにも埋められない。
・ いらいら、ざわざわ、そわそわが止まらない。
・ 頭の中がすっきりしない。

マインドフルネスを身につけた方から、以下のような報告を頂くことがあります。

・ 自分を苦しめていた「空回り」に気づけるようになってきた。
・ 「闘うこと」から自分を降ろすことで、こんなにもラクになれることが
  わかった。
・ 憂うつだからといって、ずっと同じ状態で居続けるる必要はないことが
  わかった。
・ 自分の行動や反応は、自分の意思で選択できることがわかってきた。
・ 今この瞬間に「生きている」の実感をもてるようになってきた。

<担当セラピスト>
 佐藤友哉  臨床心理士  精神保健福祉士
  日本マインドフルネス学会ほか正会員
  担当者からのメッセージ

家族に分かってもらいたい、もっと認めてもらいたいと思う方には家族療法をお勧めします。

家族療法では、家族同席の場に家族療法の専門家が介入して、自分の気持ちを「自由に語って頂く」ことができます。普段の親子間交流(対話)では、一方的な対話に終えてしまうかもしれません。しかし、家族療法では、専門の療法家が交流場面をサポートするので、「双方向の対話」を促します。

家族療法に適した方の支援ニーズとして、以下のような特徴があります。

 ・ 家族は自分のことを全くわかってない。
 ・ 自分は親(家族)に苦しめられている。
 ・ 親の生き方、振舞い方に納得がいかない。
 ・ 「よい子」を演じるのは、もう疲れた。

一方、家族療法を体験された方のご感想として、以下のような報告を頂きます。

 ・ はじめて自分の気持ち、考えを親に伝えられた。
 ・ 親が自分を勘違いしていることがわかった。
 ・ そんなに親の反応を気にしなくてよい事がわかってきた。

<担当セラピスト>
 佐藤矢市  臨床心理士  当センター統括責任者(施設長)
  担当者のメッセージ:

身体を自由に動かしたい、集団場面の経験を積みたい方には「集団療法」をお勧めします。

当センターの集団療法では、種々のプログラムが準備されており、普段できないような活動を体験できます。

    1. 音楽療法(コーラス、ジェンベ楽器)。
    2. ダンス療法(ストレッチ、J-POPダンス)。
    3. スポーツ(テニス、バスケットボール、フットサル、バトミントンなど)。
    4. 集団での食事。
    5. 当事者同士の談話・談笑。

当センターの集団療法を経験された方から、以下のようなご感想を頂きます。

  ・ “楽しめる”の意味を体験できた(今までは「ねばならない」で
    参加していた)。
  ・ ずっと引きこもっていたので、人間関係の練習ができてよかった。
  ・  夢中に運動をしたことはなかったけど、体を動かすことって楽しい。
  ・ 同じような「生きづらさ」を抱えているのは自分だけではないことに
    気づいた。
  ・ そのままの自分でも「いいんだ」を集団内で確認できた。
  ・ 入所期間が長くなるにつれて、自分の対人スキルが上がっている
    のを感じられる。
  ・ コミュニケーションは言葉以外にもあることがわかった。

<担当セラピスト&スタッフ>
 佐藤矢市 臨床心理士 当センター統括責任者(施設長)
 佐藤靖人 スポーツメンタルセラピスト、スポーツトレーナー
 外部講師 コーラス講師、ダンス講師
 山崎 洋 アシスタント、夜勤スタッフ
 佐藤元美 施設長の妻
 ボランティアスタッフ
  担当者からのメッセージ